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【蓮田】人間総合科学大学 非常勤講師の西郷建彦先生が『みんなのうんどう: 自立活動の教科書』を出版されました

人間総合科学大学 非常勤講師の西郷建彦先生が出版された本をご紹介します。


『みんなのうんどう: 自立活動の教科書』 Independently published

本書の制作や先生が行われている本学での自立活動プログラムとの関連性などについて、実際にインタビューをさせていただきました。

インタビュー概要

■なぜ本書を出版したのか
どんなに重度のお子さんでも(学ぶべき内容に)共通的なものがあると思っています。共通的なものがあるのならば(どの子どもにも等しい内容で教えることができ、)教育になる。だから(教育としての)自立活動の教科書を作りたかったのです。

■本書の構成について
基礎編は(どの子にも共通する)基礎的な内容を自立活動(の授業の中)で、課題編のところは(それぞれ個々の)課題を実現させるための授業内容に沿って、最後の生活編というのは、(学んだことを)生活の中で(どう)生かしていくか、というように、(学校や施設の)先生が使いやすくまとめた構成になっています。
「基本のうんどう」については基礎の一部分であるため、巻末に置いてみました。

■本書をどのように活用してもらいたいか
まずは、学校。それと、保護者の方にも使っていただきたいですね。
学校から、お母さんにもやってもらえませんか、というように(声をかけ)、学校とご家庭の両方で活用してもらいたいと思います。
生活編のところは、保護者の方がやりやすいように短時間でできるものとなっています。
生活の中で、保護者の方がいかに子どもに関わっていくかということを具現化していく。そんなことを考えました。

■実践での手応え
本書の原型として、私が知的障害の(当時は養護学校と呼んでいた)特別支援学校にいた時に作成した原型があり、本書に書いていることと同じようなことを自閉症やADHDのお子さんを対象に実践しました。
その際、私は1つの仮説に基づき実践していました。
それは、「ボディーイメージ」、つまり、自分の身体像がわからないから心(自分自身)もわからなくなってしまう。まさにこの大学の教えである「心身相関」ですね。それを仮説にして、まずじっくりとボディーイメージを作ろうと考えました。
それは効果を示し、(実践事例の子どもの)パニックはほとんど無くなりました。

■大学での研究と本書との関連性
ボディーイメージというのがキーワードになるわけですけども、(体に)触れるとそのボディーイメージが変わる。それから、ボディーイメージが変わると筋の緊張が変わる。
私はこれらを“科学”として実証したかったのです。
教育、医療、そして福祉が手を組むことが、子どもや家庭、家族のためになるはずなのです。しかしながら、私が見る限り、それぞれの分野が(それぞれ)個別に取り組んでいます。
(教育が医療と手を組みたいと思っても、)私たち(教育)のやっていることが科学になっていないから、医療は(教育を)認めないのだろうなと思いました。
私は何としても医療と手を組みたい。だから、私たちのやっていることを科学的に実証したかったのです。

■大学での自立活動プログラムについて
来年度から、私が担当するプログラム(私の授業)では、本書がテキストになります。本書の内容をマスターできるように順次やっていきます。

特別支援教育とは何かとか、自閉症とは何かとか、そういう勉強はみんなされるというか、したい人はできます。でも、具体的にどう(子どもたちに関わり、どう指導)するか(を学ぶこと)はできないのです。
この大学の(プログラムの)特徴は本当にできるということです。
現場の先生方が、プログラムの立て方から、あるいは具体的な手技から全部、(学ぶことができます。)その際も教育として(のアプローチです)。

■これから実現していきたいこと
今の特別支援教育を(優れた実践の)積み重ね(により)で前進した科学にしていきたいですね。
日本全土ですごく頑張っている先生がいるかと思います。でも(その取り組みは多くの人たちには知られておらず、)何をやっているのかわからない。それでは(せっかくの実践が)積み重なっていかない。
だから、幹を作りたいのです。様々な良いものを(葉っぱとして)取り入れていくための幹。そうしていくことで、今の特別支援教育を積み重ねで前進した科学にしていきたいですね。


実際のインタビューの様子も動画にまとめてありますので、ぜひご覧ください。

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