Knowledge for Well-being

カリキュラム・履修モデル

幅広く、自由度の高いカリキュラム

従来の大学通信教育では、狭い専門分野の中での限られた科目しか履修できず、また、必修科目が多いこともあって、学生が自分の興味・関心に沿った内容で自由に学修することは困難でした。

人間総合科学大学では、学生が決められた科目を受け身で学ぶのではなく、本学の教育目的に基づいて体系的に組まれたカリキュラムから自由な意志で自立的・能動的に科目を選択することで、学生たちの専門職能を伸ばすとともに、未来を切り拓く自己決定能力を育んでいます。

科目は100科目以上も用意されており、必修科目も少ないのが特徴です(英語・体育も必修ではありません)。

2024年度 開講科目一覧

  • カリキュラムは変更される場合があります。

新規開設科目のご紹介

  • 仏教とこころの理解(T) 担当教員:鮫島 有理

     本科目では、仏教心理学の入門として、仏教と心理学、特にユング心理学と仏教について書かれたテキストを読み、理解を深めていきます。

     仏教と心理学は、「こころ」について深く考える、理解するという点で共通しています。仏教というと、宗教的な側面を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、信仰や覚り(悟り)などの宗教的側面以外の思想的・哲学的・文学的な側面も多く研究されています。そして、仏教と一口に言っても、発祥の地のインドから北に伝わった大乗仏教と南に伝わった上座部仏教では大きな違いが見られ、大乗仏教の流れを汲む日本仏教にも多くの宗派があり、各々教義が異なっています。また、心理学の一分野である臨床心理学は哲学をルーツとする学問であり、仏教と親和性が高い学問です。心理学も、基礎心理学(認知心理学や発達心理学など)と、応用心理学(臨床心理学や産業心理学など)では、その対象や考え方、アプローチの仕方も異なります。

     このように、仏教心理学は学際的な分野ですので、仏教と心理学について、それぞれ多くの基礎知識が必要となります。また、学問としての仏教心理“学”はまだ発展途上の段階で、欧米でも定義は確立していませんが、新しい学問領域の一つとして今も研究が進められています。

     そこで、本科目では、その足掛かりとして、日本における分析心理学(ユング心理学)の第一人者でもあり、臨床心理士資格の創設者でもある河合隼雄氏の考える「ユング心理学と仏教」について理解を深めていただきたいと思います。

     テキストには、専門用語が多く出てきますので、難解に感じる方もいると思いますが、通読することを目標に読み進めてください。大学生は「自分で学ぶ」「自分で調べる」ことが基本です。知らない用語については、心理学系、仏教系の辞書等で調べながら読むのも良いですし、興味を持った部分については、書籍で理解を深めてもよいでしょう。その際も、自分に合った書籍を一から探すことも一つの勉強です。本科目を履修し終わった際には、きっと多くの学びを得ることができることと思います。

  • 学習のしくみ(T) 担当教員:井上 紗奈

     本講義は、ヒトが行動するメカニズムについて、行動の元となる学習のしくみを理解することを目的としています。ヒト以外の動物を多く題材にした学習心理学分野を扱い、言語を介在しないしくみと言語が介在するしくみの両方について、研究手技と合わせて学びます。講義では、研究の歴史を通して行われてきた数々の検証を元に、古典的条件づけやオペラント条件づけといった経験による学習のメカニズムを掘り下げ、加えて経験学習とは異なる概念学習等のさまざまな学習についても学んでいきます。さらに、学習において関係の深い記憶についても学ぶことで、基礎的な学習がどのようにおこなわれるのか、様々な角度から捉えることができるようになることを期待します。例えば一見複雑にみえる行動が、実は単純なメカニズムに支えられていることがありますし、その逆もあります。私たちが普段行っている何気ない行動が、どのようなメカニズムの学習によるものかを理解することで、より自分自身を深く知ることにもつながるでしょう。

  • 人類の進化(T) 担当教員:森田 理仁

    ※2023年度後期からの開講

     『心身健康科学』のテキストの最初にある地球と生命のイラストには、人類の進化の様子も描かれています。我々の現在と未来の営みについて考えるためには、人類が生物としてどのように進化してきたのかを理解することも重要です。人類学の中でも、人間の生物学的側面、すなわちヒトとしての特徴に注目するアプローチは自然人類学と呼ばれます。自然人類学はしばしば文化人類学と対比する学問として見られがちですが、両者は決して排他的ではなく、ヒト・人間とは何か?という問いを探求する点は共通しています。
     本科目では、自然人類学の良質な教科書を用いて人類の進化について学修していただきます。教科書では人類の生物学的特徴の解説に重きが置かれつつも、後半ではその文化・環境・社会的側面もあわせて議論されています。一冊を通して学修することで、ヒトとは何か?人間とは何か?という問いに迫ることができます。一度は聞かれたことがあるであろう「アウストラロピテクス」や「ネアンデルタール人」は、どのような生態をもっていたのでしょうか?直立二足歩行は、いつ・なぜ成立したのでしょうか?脳容量の増大は、後の我々にどのような影響をもたらしたのでしょうか?約700万年間という人類進化の壮大な歴史と向かい合ってみてください。

過去の開講科目紹介はこちら


『シラバス(履修の手引き)』はこちらから検索・参照できます。

シラバス検索・参照システム

  • リンク先 右上のプルダウンメニューで年度を選択してください。

 進級、卒業要件はこちらをご確認ください。

学修生活の手引きより抜粋

高校新卒向けコース【NEW】

2022年春より、よりよく生きるために、自分を強くする2つの高校新卒向けコースが新設されました。

履修モデルプランのご案内

大学生はシラバスを読破して自分の意思と責任に基づいて履修科目を選択するのが原則です。しかし、それを一から実施するには、時間も労力も膨大に必要となります。
以下では、働きながら学修を進める学生の一助になればと、先輩学生の典型的な履修プランごとに履修のモデル(雛形)を提案します。是非、参考になさってください。

各科目名の末尾にある英字は、Tがテキスト科目、NまたはSがスクーリング科目という意味です。
履修の上限は各年次48単位(各期24単位)ですので、モデルで示された以外の科目も受講できる余裕が充分にあります。
履修モデルはあくまでも参考例に過ぎませんので、学生個々人の都合や志向に合わせて履修する時期や科目を変更することが出来ます。科目を変更する際には必修科目と選択必修科目単位の取りこぼしが無いよう、十分に注意してください。

「卒業」最優先プラン

「最短の修業年限」かつ「最小限の負担」での卒業(大卒資格の獲得)を目指す方におすすめのプランです。学修が進めやすいと思われる順番で科目を並べてみましたが、各自の興味と関心に応じた科目の順番で学修して行くのでも大丈夫です。入学後の前半期に実際に取り組んでみて、学修に余裕がありそうでしたら、後半期からは次年度予定の科目を前倒しで履修していきましょう。卒業がより確実となっていきます。逆に、余裕が無いと感じたようでしたら、履修を後ろ倒しにしていきましょう。卒業年次には余裕を持たせてあります。

  • 1年次入学生
    1年次(42単位)前期人間総合科学大学でのマナビ(N)、ヒューマン―人間のこころとからだ(N)、ヒューマン―いのちと健康の関係(N)、ヒューマン―環境・社会といのちのつながり(N)、ヒューマン―未来社会の幸福(T)、ヒトと人間の科学(T)、人間行動の仕組みとこころ(N)、人間行動の仕組みとこころ(T)、心身健康科学―こころとからだの健康科学(N)、心身健康科学―こころとからだの健康科学(T)、心身健康科学―いのちの運用論(T)、心身相関の科学(T)、文献検索・情報活用入門(T)
    後期ストレスと健康(N)、ストレスと健康(T)、心理学概論(T)、コミュニケーションのコツ(T)、人間の発達とこころ(N)、人間の発達とこころ(T)、こころの科学(T)、コミュニティとこころの健康(N)、コミュニティとこころの健康(T)、こころの健康と看護(N)、こころの健康と看護(T)、チームワーク論(T)、チームワーク論(N)
    2年次(46単位)前期からだの構造とはたらき(N)、からだの構造とはたらき(T)、細胞といのちの営み(T)、運動のしくみ(N)、運動のしくみ(T)、健康のとらえ方と健康増進(N)、健康のとらえ方と健康増進(T)、こころとからだのつながりと病気(N)、こころとからだのつながりと病気(T)、栄養といのちの営み(N)、栄養といのちの営み(T)、栄養と心身の健康(N)、栄養と心身の健康(T)
    後期食べもの学(T)、食と文化(T)、現代の養生訓(T)、文明の成り立ち(N)、文明の成り立ち(T)、異文化の理解(N)、異文化の理解(T)、人間のとらえかた(T)、異文化コミュニケーション(T)
    3年次(28単位)前期いのちの科学(N)、いのちの科学(T)、いのちの倫理(N)、いのちの倫理(T)、共生と環境(N)、共生と環境(T)、地球環境と人間(T)、地球・生命・文化の歴史(T)、論文の書き方(N)
    後期社会と福祉(T)、高齢社会における福祉・医療(T)
    4年次(8単位)前期人間総合科学の理解Ⅰ
    後期人間総合科学の理解Ⅱ
  • 3年次編入学生
    3年次(41単位)前期
    人間総合科学大学でのマナビ(N)、ヒューマン―人間のこころとからだ(N)、ヒューマン―いのちと健康の関係(N)、ヒューマン―環境・社会といのちのつながり(N)、ヒューマン―未来社会の幸福(T)、ヒトと人間の科学(T)、人間行動の仕組みとこころ(N)、人間行動の仕組みとこころ(T)、いのちの科学(N)、いのちの科学(T)、文明の成り立ち(N)、文明の成り立ち(T)、文献検索・情報活用入門(T)
    後期心身健康科学―こころとからだの健康科学(N)、心身健康科学―こころとからだの健康科学(T)、心身健康科学―いのちの運用論(T)、コミュニケーションのコツ(T)、ストレスと健康(N)、ストレスと健康(T)、こころの健康と病(T)、細胞といのちの営み(T)、心身相関の科学(T)、共生と環境(N)、共生と環境(T)
    4年次(23単位)前期人間の発達とこころ(N)、人間の発達とこころ(T)、異文化の理解(N)、異文化の理解(T)、人間のとらえかた(T)、人間総合科学の理解Ⅰ、チームワーク論(N)、チームワーク論(T)
    後期人間総合科学の理解Ⅱ
    • 余裕がある方は、1年次入学生のプランで挙げている科目などもおすすめです。

社会福祉主事任用資格を取得するプラン

社会福祉主事任用資格は、デイサービスや福祉施設(高齢者・障がい・児童分野など)が出している相談員の求人募集で、応募要件となっていることが多くあります。
この資格があると、福祉事務所でケースワーカーとして働くことができます。福祉施設長・保育園長となるにも必須の資格です。また、病院・障害者施設・介護施設などで、医療ソーシャルワーカーや生活相談員として働くこともできます。
本学では、下記の科目から3科目以上の単位を取得して卒業すれば、社会福祉主事任用資格を取得することができます。
 「心理学概論」「教育学概論」「リハビリテーション概論」「精神保健」「看護学概論」
以下では、学修が進めやすいと思われる順番で科目を並べてみましたが、各自の興味と関心に応じた科目の順番で学修して行くのでも大丈夫です。
  • 1年次入学生

    1年次(44単位)

    前期人間総合科学大学でのマナビ(N)、ヒューマン―人間のこころとからだ(N)、ヒューマン―いのちと健康の関係(N)、ヒューマン―環境・社会といのちのつながり(N)、ヒューマン―未来社会の幸福(T)、ヒトと人間の科学(N)、ヒトと人間の科学(T)、人間行動の仕組みとこころ(N)、人間行動の仕組みとこころ(T)、いのちの科学(T)、共生と環境(N)、共生と環境(T)、こころとからだのつながり病気(N)、こころとからだのつながり病気(T)
    後期心身健康科学―こころとからだの健康科学(N)、心身健康科学―こころとからだの健康科学(T)、心身健康科学―いのちの運用論(T)、心身相関の科学(T)、細胞といのちの営み(T)、からだの構造とはたらき(N)、からだの構造とはたらき(T)、健康のとらえ方と健康増進(N)、健康のとらえ方と健康増進(T)、ストレスと健康(N)、ストレスと健康(T)、リハビリテーション概論(T)
    2年次(43単位)前期心理学概論(T)、人間の発達とこころ(N)、人間の発達とこころ(T)、こころの科学(T)、精神保健(T)、こころの健康と看護(N)、こころの健康と看護(T)、社会と福祉(T)、高齢社会における福祉・医療(T)
    後期地球・生命・文化の歴史(T)、文明の成り立ち(N)、文明の成り立ち(T)、地球環境と人間(T)、人間のとらえかた(T)、教育学概論(T)、いのちの倫理(N)、いのちの倫理(T)
    3年次(30単位)前期異文化の理解(N)、異文化の理解(T)、異文化コミュニケーション(T)、コミュニケーションのコツ(T)、栄養といのちの営み(N)、栄養といのちの営み(T)、栄養と心身の健康(N)、栄養と心身の健康(T)
    後期食べもの学(T)、食と文化(T)、現代の養生訓(T)、チームワーク論(T)、チームワーク論(N)、文献検索・情報活用入門(T)、論文の書き方(N)
    4年次(8単位)前期人間総合科学の理解Ⅰ
    後期人間総合科学の理解Ⅱ
  • 3年次編入学生
    3年次(42単位)前期人間総合科学大学でのマナビ(N)、ヒューマン―人間のこころとからだ(N)、ヒューマン―いのちと健康の関係(N)、ヒューマン―環境・社会といのちのつながり(N)、ヒューマン―未来社会の幸福(T)、ヒトと人間の科学(N)、ヒトと人間の科学(T)、人間行動の仕組みとこころ(N)、人間行動の仕組みとこころ(T)、いのちの科学(T)、共生と環境(N)、共生と環境(T)
    後期心身健康科学―こころとからだの健康科学(N)、心身健康科学―こころとからだの健康科学(T)、心身健康科学―いのちの運用論(T)、心身相関の科学(T)、細胞といのちの営み(T)、文明の成り立ち(N)、文明の成り立ち(T)、異文化の理解(N)、異文化の理解(T)、教育学概論(T)、心理学概論(T)、精神保健(T)
    4年次(21単位)前期リハビリテーション概論(T)、人間の発達とこころ(N)、人間の発達とこころ(T)、ストレスと健康(N)、ストレスと健康(T)、人間総合科学の理解Ⅰ
    後期人間総合科学の理解Ⅱ

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