ヘルスフードサイエンス学科 在学生インタビュー
自分を研く、自分を極める、オーストラリアの国際大会で得た「自分」
子どものころから、できる!といわれる人間ではなかったのです。
ただいつも、どんなときも小さなこだわりを見つけることがあったんです。
「食」についてのこだわりが芽生え、自分と「食」の仕事の距離が一気に縮まったのが、オーストラリアで開催されたマカダミアナッツの国際大会「オーストラリア マカダミア イノベーション チャレンジ 2」に参加したことです。
感じたことのひとつが栽培方法。訪問したのが無農薬栽培の農家。
特殊な栽培方法を採用しているのですが、この無農薬が、な、なんと!日本生まれだということです。
マカダミアの木と木の間に大根やそばなどを植えた雑植の農園で、マカダミアに必要な栄養を送るだけでなく、害虫も駆除(害虫の苦手な草も植える)する効果があるそうです。化学肥料は一切使わず、マカダミアナッツの殻などを粉末にして混ぜて、一本あたり約100キロもの肥料を与えるようです。
農家のおじさんに矢のように質問をしたところ感じたのは、オーストラリアの人の意見は、なかなか厳しく、その中にもとことん褒めてくれる、違った環境の方とのコミュニケーションがこんなに楽しく、充実していると感じながら、国際大会参加のモチベーションも上がり、ほんとに成長させてもらえました。
オーストラリアには、アボリジニーという先住民がいるのですが、このことは自然保護、SDGsに意識の高いオーストラリアの方々の集うレセプションで聞いたのですが、マカダミアナッツは、二足歩行を始めた数万年?前のアボリジニ―が、飢えや過酷な環境を生き抜く食材であっただろうと聞きました。
――これって、うちの大学のコア科目で学んだことじゃないか!――
大学で学んだことを「極めたり!」ですね。

ひとつの「思い」(志願動機)とひとつの「言葉」(教員から)が、私の未来を創ってくれました
好きな科目は調理実習です。理由は食べるのが好きだから。
実習は、自分で作って、最終的には自分で食べられるのが楽しい。
調理実習では、クラスのみんなで時間内に決められた量を作り、料理の出来上がったときの達成感や、作業を通してクラスが一つにまとまっていくという確かな実感はインパクトがありました。
そのときの体験が給食関連の会社で働きたいと思うきっかけになりましたし、高校から描いていた夢を具体的に見つけるきっかけになったのです。
自分は高校3年生のときには、ぼんやりとしか将来の自分の姿を描いていませんでした。
漠然と食べるのが好きだからとか、祖父の入院生活を見ていて闘病していてもおいしい食事は食べたいだろうなとか、といった理由で「食」関連の学部・学科のある大学を探していたんです。
入学当初も何をやりたいのかといったテーマが決まっていたわけではなく、ヘルスフードサイエンス学科の、体験するいろいろな授業や実習を通して、自分のやりたいことを見付けることができました。
最初は漠然としていても、大学に入ってからの様々な体験から、何がしたいかに気づき、どうしたいかという欲求がうまれ、こうしようという動機に変わります。卒業間近になって感じるのですが、そのようにカリキュラムが組み立てられている、だから自然の流れの中で成長できたという感じです。

「おいしい・ヘルシー」を「商品」にする。食品開発の仕事を目指す。
食や栄養についての知識、そして食品開発に関する様々な経験をしたいと思って学んでいます。早い時期から実際のお店とメニュー開発をおこなったり、インターンシップにいったりすることができます。私は1年生のときに日本料理のお店でメニュー開発をおこないました。お肉につける果実を使用したソースを考案しましたが、なかなか完成にいたらず苦労しました。先生やお店の方の親身なサポートでなんとか販売までたどり付けましたが、食品開発の大変さと面白さの両方を体験できました。
