心身健康アドバイザーに期待

ご担当は久住武先生です。先生は自律神経や脳などの主に「からだ」の分野について学部・大学院で担当しておられますが、「こころ」の分野や伝統的な養生の知恵等を積極的に取り入れて、幅広い観点から現代社会をよりよく生きるためのヒントを提唱しておられます。今回は先生に、ストレス社会の中で活躍が期待される「心身健康アドバイザー」について解説して頂きました。コラムを参考にして、皆さんも是非アドバイザーの称号取得を目指してみてはいかがでしょうか?


久住武先生

 「自分は健康だと感じていますか?」と聞かれたら、皆さんはどのように答えますか。平成20年、東京都の調査によると、約84%の人が「自分は健康」と感じているようです。この数字を多いとみるか少ないとみるかによって議論も大きく変わってくると思います。それでは、何をもって「健康」と言うのでしょうか。これもまた、議論が多いと思います。


 人間総合科学大学のネットワークには、「日本心身健康科学会」と呼ばれる心身健康科学の学術研究の公表を目的とした学会があります。本学会の詳細については、こちらのURL(http://www.jshas.human.ac.jp/)をぜひ覗いてみて下さい。学会の大事な活動の一環として、「こころ」と「からだ」の相互関係から個人の健康を考えて、生活習慣の見直しやこころの安定、QOLの向上をはかることを目的として、「心身健康アドバイザー」の認定制度をもうけて「こころ」と「からだ」の健康づくりを担う人材を養成しています。こころの健康、からだの健康、生きていることの意義など、いつも自分の中で考え、健康の輪を広げようとしている人に対して「心身健康アドバイザー」として認定しているのです。この称号は、ただ学会に登録さえすれば取得できるものではありません。心身健康アドバイザーは、「こころ」と「からだ」そして「文化」について総合的に人間総合科学大学で学び、人間の理解を深めた上で、さらに、特別講義を受けてはじめて受験資格が得られます。


 このように、多くを学び、考え、人間の理解を深めた人たちが心身健康アドバイザーになる訳ですから「調和のとれた健康観」を語れるものと思っています。その視点で自分を見つめ直すことで他者に対しても理解が深まると思っています。心身健康アドバイザーは、「生活習慣病だからこうしなさい」「たばこは害があるからやめなさい」というアドバイスをするものではありません。このような知識をもったうえで、アドバイザーは自分を愛おしむことから始まります。


 すでに200人を超える心身健康アドバイザーが全国にいます。通信制大学だからこそこのようなネットワークができると思っています。心身健康アドバイザーの方々は、ネットワークを活用しながら資質の向上に努め、「健康」を考える中心的存在になることを目指しています。心身健康アドバイザーの詳細については、こちらのホームページをご覧下さい(http://www.jshas.human.ac.jp/)。あなたも一緒にこのネットワークに参加しませんか。


執筆担当:人間科学科教授 久住武

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