大学院紹介(教育研究上の目的)

人間総合科学大学大学院は、人間総合科学大学の目的に則り、「人間」をさらに学際的・統合的に追究し、より深い専門的知識を教授・研究する。

大学院各専攻

大学院 研究科長・専攻長あいさつ

心身相関の科学的探求をより良く生きる知恵に

 人間総合科学大学の建学の精神に「新たな学問の追及と統合により,真に人間を理解し,自立と共生の心を培い,活力あふれる創造性と豊かな人間性を育む」という一節があります.大学全体としての人間理解に基づいた人材育成の教育理念に基づき,大学院人間総合科学研究科では,特に,心と身体の有機的関連性すなわち心身相関の仕組みを探求し,人間の心身の健康に寄与する「より良く生きる知恵」を創出して社会に還元することを研究教育上の目的に掲げています.この「心身健康科学」という学問の深化・発展に,全専攻・課程で取り組んでいます.
 「心身健康科学」は,心身の健康に関わる脳科学,心理学,生命科学,教育学,社会学,人類学,倫理学,文明科学など様々な領域の学問を包含しており,学際領域を統合して心身相関のメカニズムを解明し,人間の健康増進に応用する研究への発展を目指しています.新たな健康科学の知識の創出を目指して,院生と教員が専門分野の垣根を超えて率直な意見交換・討論の場をインターネット上で展開しているのが,本大学院の大きな特徴です.様々な経験や背景を有する人々の活発な討論から,各人が新たな問題点を発掘し,それをさらに探求するという相互作用が生まれています.
 現代社会では,気候変動,新規感染症,経済格差,超高齢化社会など,これまでの知恵では解決できない多数の問題が次々と生まれており,これらの問題解決のために,本学建学精神にもある「新たな学問の追及と統合により人間を理解し,活力と創造性あふれる人間性」が求められています.本大学院での心身健康科学の探求を通じて,日本社会さらには世界に還元できる新たな生きる知恵を創出していければと考えています.


鈴木 はる江

人間総合科学大学 副学長

人間総合科学研究科長

HARUE SUZUKI

社会人だからこそ実践知・経験知を学問知へと昇華することができる

 本専攻は、2004年に社会人向け大学院として開設して以来、483名(修士437名、博士47名)の修了生を送り出してきました。人間の「心身相関」に焦点をあてて、人類の永遠のテーマである「健康」や「幸福」等の実現に貢献できる学問知を創造し、社会に発信することを目指しています。本専攻では大学院生が仕事をしながら学修・研究を継続して修了できるように、様々な専門領域を持った教員が一丸となってサポートする独自のシステムと研究指導ノウハウを蓄積してきました。入学後は、豊富な経験を持った研究指導教員と皆さんとが深い議論を繰り返すことで、実生活や仕事を通して日々遭遇している事象の中に、心身の健康に関わる本質的なテーマを見出して、これを斬新なアプローチで探究していきます。皆さんが本専攻の門を叩き、研究を通して私達とともに「よりよく生きるための知恵」を作りあげることを楽しみにしています。

小岩 信義

人間総合科学研究科

心身健康科学専攻 専攻長

NOBUYOSHI KOIWA

人間への温かいまなざしを共有したい

 人が他者の援助を必要とするときには、こころやからだに不具合を生じたり社会適応に困難さを抱えて、傷ついたり、悲しんだり、怒ったり、苦しんだりしています。臨床心理学専攻では、そのような状態にある人々にそっと寄り添い、その人が自分の感情、思考、行動、生き方を選ぶ自律性の芽を一緒に探し、大切に守りながら、社会・文化との関係も含めた全体としてのその人なりの健康と幸せをめざす視点を持って、どっしりと構えて援助を続けることができる専門職を養成したいと思います。
 人間総合科学研究科では人間の多角的理解に基づいた「よりよく生きる知恵」の追究を目標として掲げています。その大きな器の中で、臨床心理学専攻は、専門領域で必要とされる知識を身につけ、実践とトレーニングを通して自己理解を深め、思いやりのある臨床家を育て、ともに成長していく場となることを願っています。

島田 凉子

人間総合科学研究科

臨床心理学専攻 専攻長

RYOKO SHIMADA

食とこころの関係をさぐる

 食と健康についての関心が今ほど高まった時代はなかったのではないでしょうか。メタボリックシンドロームやロコモティブシンドローム、更にはフレイルの発症や重篤化に食が大きく関わっていることが明らかになってきました。しかしながら、「よりよく生きる知恵」を獲得するためには、誰しもが感じるように、こころの健康が重要なことは明らかで、食とこころの関係を科学的に明確にしていくことを避けては成し得ません。非常に難しいテーマですが、最近の脳科学や臨床心理学の進歩は目標に向けての様々な考えるヒントを与えてくれています。
 本専攻では、栄養学、食品学、調理学、更には予防医学の知識を踏まえ、他の専攻とも協働しながら心身健康科学の視点から食のこころへの影響をさぐり、現代社会が求める新しい食の専門家を育成したいと考えています。

時光 一郎

人間総合科学研究科

健康栄養科学専攻 専攻長

ICHIRO TOKIMITSU

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