心身健康科学とは?

こころとからだの有機的関連性を基軸にした統合型の研究領域

―人間ひとりひとりの生涯にわたる健康に関わる法則性を体系化すること―

日本は、現在、本格的な少子高齢社会を迎え、早い速度で高度情報社会が進展し、さらに長期にわたる経済状況の停滞によって、「こころ」と「からだ」の健康に関する多くの課題を抱えています。また、21世紀が「こころ」の時代であるといわれるように、人間の健康を考える場合に「こころ」の領域が大きく取り上げられるようになり科学的な解明も進んでいます。


 心身健康科学は、この人間のこころとからだの有機的関連性に着目し、その心身相関が示す諸現象を科学的・理論的・実証的に体系づけ、人間の生涯にわたる健康を総合的に考究することを目的とした、わが国唯一、博士・修士を授与する研究領域です。また心身健康科学は、これまでの健康科学といわれる領域に加えて、生命科学、脳科学、ストレス科学、こころの諸科学、文明科学などの多様な領域を俯瞰・統合し、人間の「こころ」と「からだ」の相関性、および生命現象のメカニズムを解明する最先端の科学でもあります。


 今、長寿社会を実現した日本では、人間の生涯健康、および心身健康社会の実現は重要課題の一つになっています。一方で、科学技術そのものも、精神の解明、心の解明へとその方向性を変えています。また、人々の生活の原点である「食」も、身体の健康に関与することはもちろんですが、こころに与える影響についても、近年、さまざまな研究成果が公表されています。


 心身健康科学は、このような時代の潮流を踏まえ、現代の健康課題、いわゆる心身の健康問題を科学的に解明することを目的とするとともに、ひとりひとりの生活者の心身の健康増進に寄与するとともに、将来の人類の幸福に貢献することをめざしています。


 人間総合科学大学大学院・人間総合科学研究科は、心身健康科学の体系化を目的とした、心身健康科学専攻と、「食」と「こころ」「からだ」の関係を解明する健康栄養科学専攻の2専攻を擁しています。また、心身健康科学の学術研究の拠点として、人間総合科学 心身健康科学研究所において、心身相関に関わる先端の研究を行っています。

© T&M Kusumi Foundation, HSMB Press

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