人間総合科学大学教員の主な著書案内

心身症臨床のまなざし

大東俊一著:日本人の聖地のかたち

著者:矢吹 弘子

監修:筒井 末春

出版社:新興医学出版社

ISBN:978-4-88002-853-8


心身症は、「ストレスから具合が悪くなること」とまとめてしまえるほど、単純なものではありません。

著者は「心身症を学ぶことは人生を学ぶこと」と言っても過言ではないと考えています。

本書では心理療法という視点から心身症理解を試みます。

医療に携わる人とそれを目指す学生、そして身体と心のつながりに目を向けるすべての人に本書を贈ります。

目次

第1章 心身医学の歴史と心身症治療の基本-今なぜ心身症か-


第2章 心身症と精神分析理論


第3章 学習理論(行動理論)と心身症の心理療法


第4章 精神分析的な技法をめぐって

日本人の聖地のかたち

大東俊一著:日本人の聖地のかたち

著者:大東俊一

出版社:彩流社

ISBN:978-4-7791-1960-6 C0039


日本の「聖地」はどのように形成されたのか──

神道系の自然崇拝、山岳信仰、仏教信仰、祖霊信仰・祖先崇拝……

日本の「聖地」は複数の宗教的要素が重層的に融合して、歴史的に形成されてきた。

日本の「聖地」がどのように形成されたのか、その歴史的断面に焦点をあて、日本人の持つ宗教の特性を浮かび上がらせる。

目次

第1章 熊野

    熊野三山の神々/熊野三山の形成

    熊野の神々の原像/始原的な霊力


第2章 花の窟神社の御綱掛け神事

    御綱掛け神事/日本書紀の記述をめぐって

    『いほぬし』の記述をめぐって

    平安時代末期から中世の花の窟

    近世における花の窟/「花の窟」の祭祀の原像をめぐって


第3章 京都の「六地蔵めぐり」

    現在の「六地蔵めぐり」/「六地蔵めぐり」の起源

    中世の「六地蔵めぐり」/江戸時代の「六地蔵めぐり」

    現在の「六地蔵めぐり」の成立について


第4章 六道の辻と「六道まいり」

    六道の辻/鳥辺野/精霊迎え

    精霊迎えとしての「六道まいり」

    「六道まいり」の起源/小野篁伝説


第5章 会津高野山八葉寺の「冬木沢詣り」

    「祖霊集会の霊場」としての八葉寺/納骨風習と御霊迎え

    巫女の役割/死者供養としての「冬木沢詣り」


第6章 山寺(立石寺)の死者供養

    「奥の高野」/庶民による死者供養の形態/祭礼

    オナカマ(口寄せ巫女)/多様な死者供養の習俗の形成


日本人の他界観の構造

著者:大東 俊一

出版社:彩流社

ISBN:978-4-7791-1479-3


「あの世」はどこにあるのか。

「この世」と行き来できる他界や、美しい山の向こうに広がる他界。

「この世」とは異なる世界と認識されながら、漠然として曖昧な日本人の他界観。

『古事記』、『日本書紀』、『万葉集』から中世の文字資料、「来迎図」といった絵画資料、現代における民俗行事の観察などから、日本人の他界観形成の特性を考察する。

目次

第一章 日本古来の他界観

一 他界観の探究に向けて

二 記紀神話における他界

  高天原/黄泉国/根之堅州国・根国/常世国/多様な他界観

三 『万葉集』における他界

  他界観の類型/根之堅州国・根国と黄泉国との関係/

  常世国と海中・海上他界/山中他界/天上他界の二類型/

  火葬と天上他界観/基層としての山中他界観/古代人の他界観


第二章 『日本霊異記』における他界観

一 冥界の景観

二 「黄泉」としての冥界

三 この世と冥界との往来


第三章 日本的浄土の風景――来迎図の世界

一 折口信夫に寄せて

二 「浄土三部経」における浄土の風景

三 『往生要集』における浄土の風景

四 王朝人の浄土(一)

五 王朝人の浄土(二)

六 欣求浄土の前提としての無常観

七 死者と紅葉

八 来迎図の山水

九 山越阿弥陀図の山水

十 山越阿弥陀図における浄土


第四章 京都の盆行事に見る他界観――六道まいりと大文字五山送り火

一 六道まいりの現状

二 六道まいりの起源

三 大文字五山送り火の起源

四 大文字五山送り火の現状

五 盆の供物の処理と精霊送り

六 境外の「あの世」


境界を超える看護―倫理学へのアプローチ (看護学名著シリーズ)

著者・編著:ヴェレナ・チューディン

監修:井部 俊子

監訳:大東 俊一

出版社:エルゼビア・ジャパン

ISBN:978-4-86034-876-2


本書においては、看護実践を倫理的な行為であるとし、倫理的行為であるために超えなければならないさまざまな「境界」を倫理学的に捉え、アリストテレスの用語を用いた考察やソクラテス的対話によって語られる実例を示すなど、看護実践に関する倫理学的な考察を紹介・解説する。 また、「ケアリング」や「ナラティブ」といった現代の看護実践におけるキーワードについても検討する。

目次

看護におけるケアリングと倫理

思いやりに満ちたケアリングの倫理学:アリストテレスの用語プロネーシス、テクネー、エピステーメーを通じた考察

美徳、看護、および、看護実践の道徳的領域

フェミニストの倫理/関係性の倫理学:保健医療の基盤としての行動倫理

関係性のナラティブ:個人の保険契約をめぐる倫理的ジレンマの解決

ナラティブの倫理学

気遣い/誰の文化か?:文化的にデリケートな倫理意識を高める試み

国際的看護倫理:背景と問題点

健康の倫理における人権パラダイムの使用:問題点と可能性

ソクラテス的対話:ひとつの実例

倫理への創造的アプローチ:詩、散文、対話


交流分析 心理療法における関係性の視点

著者:ヘレナ・ハーガデン&シャーロット・シルズ

監訳:深澤 道子

訳者代表:門本 泉、金丸 隆太

訳:石井 尋子、河合 美子、篠崎 信之、島田 凉子、満山 かおる、 室城 隆之、森 文恵

出版社:日本評論社

ISBN:978-4-535-56229-5


第4章「転移」・第5章「逆転移」を島田凉子が訳しました。

本書は、精神分析における新しい潮流「関係性精神分析」の影響を受けて、TAセラピストである著者らが提唱した「関係性TA(交流分析)」についての体系的な解説書です。

心理療法における「関係性」を重視する視点は、近年増加している自己の障害をもつクライエントやボーダーラインと呼ばれる人々の治療に有効であると考えられます。

本書により著者の二人は2005年のエリック・バーン記念賞を受賞しました。

目次

ステージ1 アプローチ

1. ベアトリスの物語

2. 自己の発達

3. 作業同盟を結ぶ


ステージ2 関係のダイナミクス

4. 転移

5. 逆転移

6. 性愛的転移

7. 文化という視点から見た転移関係


ステージ3 治療的な交流

8. 共感的な交流

9. 集団精神療法

10. セラピーと〈P〉の自我状態


ステージ4 より大きな理論への発展

11. TAのいろいろな側面

12. さようならの言い方


コンフォート・タッチ -高齢者と患者へのケア&マッサージ

著者:Mary Kathleen Rose

監訳:本間 生夫(昭和大学医学部第二生理学教室教授)

監訳:小岩 信義(人間総合科学大学人間総合科学心身健康科学研究所主任研究員)

出版社:医道の日本社

ISBN:978-4-7529-3091-4


本書が特にすばらしいのは、タッチ・ケアのテクニックの解説に偏重することなく、健康観と疾病観、癒しと治療の違い、ビリーブメント(死別や喪失)などのテーマについてタッチ・ケアとの関係を考察している点です。

目次

Chapter1 コンフォート・タッチとは

Chapter2 健康、病気、喪失感、悲嘆を理解する

Chapter3 クライアントへのアプローチ

Chapter4 コンフォート・タッチの原則:SCRIBE

Chapter5 コンフォート・タッチのテクニック

Chapter6 コンフォート・タッチを行う上での注意

Chapter7 ヘルスケアシステムにおけるコミュニケーションと記録

Chapter8 ケアする人の自己管理

Chapter9 コンフォート・タッチプログラムの開発・運営のガイドライン

付録A 感染症対策:標準的予防策、普遍的予防策

付録B アロマの併用:注意点と考慮すべき点

付録C 推薦資料:英文文献リスト

用語集

索引