トップページ > 生涯学習・公開講座 > 生涯学習特別講義 > 2009年度 第1回(2009.7.11)
「生涯学習特別講義」は本学独自のネットワークにより、社会の第一線で活躍する著名な先生をゲスト講師として招き、講義やパネルディスカッションを行う特別講義です。
2009年度第1回目となる生涯学習特別講義は、「脳とこころの進化~なぜ宇宙は人類をつくったのか~」をテーマに、高エネルギー宇宙物理学の世界的な権威である桜井邦朋先生、さらには日本を代表する脳科学者で、脳のメカニズムを遺伝子レベルで解明する研究プロジェクトのリーダーを務められている大隅典子先生の2名を特別ゲスト講師としてお招きし本学大教室で開催致しました。学内在学生の他、一般の方を含めておよそ110名が参加。
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講演録をまとめたHAS(Human Arts and Sciences )4号が発行(ISSN 1884-6262)されました。
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現生人類の脳には、1000 億個もの神経細胞(ニューロン)と、その数倍もの数のグリア細胞が存在しています。脳のそれぞれの領域には役割分担があり、私たちのこころの営みをつくり出しています。チンパンジーの脳の容積が500cc に満たないくらいであることを考えると、5-700 万年の間に3倍も増えています。「高度な機能を持つヒトの脳はどのようにして進化してきたのでしょうか?」と演者は質問を投げかけました。脳の進化の他にも、脳の作られ方、脳の進化と再生力の低下など、脳に関する様々な知見について講演して頂きました。
この宇宙の構造の成り立ちに、決定的な役割を果たすのは、物理定数と呼ばれるある定まった大きさの物理量と物質の究極構造を決める単位となる物質です。物理定数やこれらの単位となる物質の質量やその働きが、どのような機構を通じて決められたのか、その答えはみつかっていません。
絶妙というべき物理定数や物質にみられる変化の大きさはいかにして決まったのか、また、生命が地球に生みだされ進化する不思議について講演して頂きました。
ホモ・サピエンスがアフリカで進化して世界へ拡散したことが明らかになりました現在、私たちは科学的に人類の集団が分かれ文化が多様化していった様子を探ることができるようになりました。人類の文化は単純に前進するものではなく、自然・地理環境・移動の歴史・隣接集団の存在等によって大きく影響されます。現生人類への道について最近の科学データに基づいて講演されました。
当日は一日を通してのコーディネーターを務められた青木清教授の「人類の進化」講義に始まり、続いて大隅先生より脳に関する最先端のお話し、遺伝子、食べ物との関連も触れられた先生の講義に参加者も熱心に耳を傾けていました。午後には宇宙というスケールの大きな桜井先生の講義に、本学のカリキュラムではあまり馴染みのない「物理学」ながら、会場内壮大な宇宙に思いを馳せ、興味深く受講していました。
総括として行われたパネルディスカションでは、久住眞理学長がコーディネーターを務められ、講演いただいた三人の先生方、さらには本学で生化学を専門とされている、庄子和夫准教授も加わり、活発な議論が展開されました。
最後に、青木先生が広い視野で、あらゆる学問を取り入れて心身の問題点の解明に努めていく必要性を説かれ、久住学長の「われわれはどこへゆくのか…、未来はわたしたちの手のなかの使い方にあるのではないでしょうか」の言葉で締め括られました。
【パネルディスカッションの風景】
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