2010年度 第1回生涯学習特別講義

-健康長寿のすすめ-
心身ともに豊かな「老い」をめざして

 生涯学習特別講義とは人間総合科学大学の学生が第一線でご活躍する研究者の方々から、質の高い講義を受ける機会です。また、地域の皆様にも人間総合科学大学が、地域貢献の一環を公開講座として無料で行っております。 本学の学修は普段の生活に活かせる学修内容です。年配者のみなさんや、20~40 代の方々、ご家族の方々、ご親戚の方々、お友達など、自分自身の為や身の周りの方々の為に、みなさんのライフスタイルがよりよくなるようご活用くださることを願っております。
 よりよく生きることの実感は、いい年齢の重ね方に尽きるのではないか―年齢を経るに従って老化が進行し弱っていくという老化モデルがこれまでは一般的であったが、近年は「天寿をまっとうするまで、元気な期間が長く続く」という健康長寿がこれからの高齢社会のキーワードになっている。その基本は、心身の健康の維持増進である。今回は、現代社会を心身ともに元気に生きるための老いについて「健康長寿」という点から考えました。

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講演録をまとめたHAS(Human Arts and Sciences )8号が2011年8月に発行(ISSN 1884-6262)されました。
HAS(Human Arts and Sciences)8号はこちら。



『高齢者のこころとからだー栄養と運動から』

小林 修平
人間総合科学大学・大学院 人間総合科学研究科 健康栄養科学専攻長

前世紀後半から保健施策の主役として期待されている「健康づくり」は、ともするとネガティブな側面からとらえられがちな高齢者の心とからだの健康像を、ポジティブな側面からとらえ、21 世紀への積極的展望につなぐ意義は大きいと思われます。本講義では、「ポジティブヘルス」の科学的基盤となる栄養と運動という切り口から問題を考察されました。

『心身ともに豊かな老いを生きる、抗加齢の仕組み』

近藤 昊
人間総合科学大学・大学院 人間科学部 人間科学科 教授

平均寿命が女性86歳、男性79歳という日本の超高齢化社会で心身ともに豊かな老いを生きるためにはどうような生き方をすればよいのかに焦点を絞り、身体の老化とそのメカニズム、精神の老化とそのメカニズムの現状を明らかにし、そのことを基礎にして抗加齢の仕組み、サクセスフルエンジングについて講演されました。

『要介護予防からアクティブ・エイジングへ』

柴田 博
人間総合科学大学・大学院 人間科学部 人間科学科 教授

高齢者人口が増え、自立高齢者が多数を占めるようになるにつれ、高齢者の社会貢献がもとめられるようになります。就労もボランテイア活動も社会貢献にふくまれます。このような能力を高めながら年をとっていくことを、アクティブ・エイジングとよびます。本講義では、高齢者の要介護予防からアクティブ・エイジングにわたる生活機能向上のための手立てについて講演されました。