大学院紹介(教育研究上の目的)

人間総合科学大学大学院は、人間総合科学大学の目的に則り、「人間」をさらに学際的・統合的に追究し、より深い専門的知識を教授・研究する。

大学院 研究科長・専攻長あいさつ

心身相関の仕組みを現代科学の眼をもって理解する

 本学には、よりよく生きるための知恵(Knowledge foe well-being)を身につけるという理念が教育の根底に流れています。皆さんが入学した際、1年次のカリキュラムには、全学共通科目として位置づけられている『心身健康科学概論』の講義を受けることになります。これは、その時に初めて出会う教育理念でもあり、大学院では、心身相関という概念から、人間、地域・社会にとっての「よりよく生きるための知恵(Knowledge for well-being)」を、民生日用の学(貝原益軒)として創出しようとしています。

 この益軒の著した書物に『慎思録』というものがありますが、その中に「学問とはよく生きるために学ぶもの」ということが書かれています。


博くこれを学び、審らかにこれを問い、慎んでこれを思い、明らかにこれを弁じ、篤くこれを行う。

貝原益軒著『慎思録』より

 博く(俯瞰し)学び、その知を統合し実践する(問い、思い、弁じ、行う)ことが、よりよく生きるための本質にあたるという考え方です。

 本学・大学院は、「こころとからだの相関性」から「人間の全体像を科学的に理解する」ことを探求し、その成果を社会に還元し「よりよく生きるための知恵」を生むことを目指しています。

 さらに『慎思録』には、「よりよく生きる」には、「人としての道を心掛け、道を知り実践する、それを楽しみとし、行うことを求めるがゆえに、人は長生きを求める」という生き方の基本についての言も残されています。現代社会で私たち大学に求められるのは、「道を知り実践する」ために、科学的に人間の全体像や心身相関という生命維持の仕組みを理解し、それを有益な民生日用の科学として広く社会に示すことにあります。

久住 武

人間総合科学大学 学長

人間総合科学研究科長

TAKESHI KUSUMI

社会人だからこそ実践知・経験知を学問知へと昇華することができる

 本専攻は、2004年に社会人向け大学院として開設して以来、355名の修了生を送り出してきました。人間の「心身相関」に焦点をあてて、人類の永遠のテーマである「健康」や「幸福」等の実現に貢献できる学問知を創造し、社会に発信することを目指しています。本専攻では大学院生が仕事をしながら学修・研究を継続して修了できるように、様々な専門領域を持った教員が一丸となってサポートする独自のシステムと研究指導ノウハウを蓄積してきました。入学後は、豊富な経験を持った研究指導教員と皆さんとが深い議論を繰り返すことで、実生活や仕事を通して日々遭遇している事象の中に、心身の健康に関わる本質的なテーマを見出して、これを斬新なアプローチで探究していきます。皆さんが本専攻の門を叩き、研究を通して私達とともに「よりよく生きるための知恵」を作りあげることを楽しみにしています。

小岩 信義

人間総合科学研究科

心身健康科学専攻 専攻長

NOBUYOSHI KOIWA

人間への温かいまなざしを共有したい

 人が他者の援助を必要とするときには、こころやからだに不具合を生じたり社会適応に困難さを抱えて、傷ついたり、悲しんだり、怒ったり、苦しんだりしています。臨床心理学専攻では、そのような状態にある人々にそっと寄り添い、その人が自分の感情、思考、行動、生き方を選ぶ自律性の芽を一緒に探し、大切に守りながら、社会・文化との関係も含めた全体としてのその人なりの健康と幸せをめざす視点を持って、どっしりと構えて援助を続けることができる専門職を養成したいと思います。
 人間総合科学研究科では人間の多角的理解に基づいた「よりよく生きる知恵」の追究を目標として掲げています。その大きな器の中で、臨床心理学専攻は、専門領域で必要とされる知識を身につけ、実践とトレーニングを通して自己理解を深め、思いやりのある臨床家を育て、ともに成長していく場となることを願っています。

島田 凉子

人間総合科学研究科

臨床心理学専攻 専攻長

RYOKO SHIMADA

食とこころの関係をさぐる

 生命の根源である「食」は、人々の健康を左右するカギであることは誰もが認識している事実です。

 その一方、複雑化した現代社会と近年の科学の進歩は、「食」と「行動」、「こころ」との深い関係に人々の注目を集めさせるようになりました。さらにこの「こころ」、「行動」との関連は、食習慣、地域社会との相互作用を通じ、食文化の伝統的な枠組みを形成してきていることの重要性を明らかにしてきました。このような「食」をとりまく諸現象に対する包括的な学識、技術を深く学び、現代社会が求める人材を育成するのが本過程の目指すものです。

桑田 有

人間総合科学研究科

健康栄養科学専攻 専攻長

TAMOTSU KUWATA

大学院各専攻

ページトップへ